クリエイターPCと建築3DCADとの相性の話【コラム】

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当ブログ【ノリモブPC】では、仕事(木造住宅設計)で使っている住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)が動作するパソコンの紹介をしており、クリエイターPCというジャンルとの相性についてちょっと書いてみたいと思います。

クリエイターPCと建築3DCAD【住宅設計用3次元CAD】との相性

あくまでも、僕、NORI(@nori_mono)個人的な感想ということを最初にお伝えしておきます。

クリエイターPCって?

まず、クリエイターとは、製作者や創造者など、ものを作り出す方達の事を示します。作家、作曲家、小説家、漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、Youtuberも…。

僕の身近ですと、建築家や機器メーカーなどの開発者の方もクリエイターになると思います。

その方たちが、ものを作り上げる時に使うものがクリエータPCかと思います。

『クリエイターPC』でネット検索しますと各メーカーごと、それほど大きな違いは無く

CPUインテルCore i5 以上

 AMD Ryzen 5以上

グラフィックNVIDIA GeForce 1650 以上くらい?

 Radeon Vega 8 Graphics 以上?

メモリ8GB以上

など各メーカーによって幅はありますが、最低でもグラフィックスがついている性能の場合が多い様です。

また、クリエイターPCの中には使い方によって、Adobeのアプリケーションを使うのに向いた物や3DCAD、建築設計、機械設計、イラスト、DTM、写真編集、動画編集など様々な物が発売されています。

ゲーミングPCとの違いは、あまりはっきりとしていない感じを受けますが、ノートPCのジャンルでは、キーボードがゲーミングPCと違い光らなかったり、ディスプレイのリフレッシュレートが早く無かったりします。

一般的なPCと比べると、高性能プロセッサーとグラフィックスがついている分少し高価格帯になっています。

住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)の動作環境

建築に関連するCADソフトには様々な種類があり、AutoCADやJW_CADに代表される汎用2次元CADもありますが、作図のスピード化や耐震や断熱の性能確認、プレゼンテーション性能を要求される時代になり、平面図を入力すると初期設定された要素(柱の太さや部屋の仕様などを元に、ボタン一つで建物の図面(立面、パース、構造など)を連携して作ってくれる住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)があります。

住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)は各社から販売されていますが、そのうち代表的なソフトの動作環境を抜粋した表です。(2020年11月現在)

ARCHITREND ZEROA's(エース)Ver.3B-MOSALTA
OSWindows 10 October 2020 Update バージョン20H2
Windows 8.1
Windows 10 / Windows8.1
64bit / 32bit
Microsoft Windows10 (B-MOS Ver14.0R1より対応)
・Microsoft Windows8.1 /Pro (B-MOS Ver13より対応)
Windows 10 May 2019 Update(OS ビルド 10.0.18362)
64ビット版
64bit 64bit
CPU必要Core i5以上Core i3 以上Core i3 同等以上Core i5以上(※CPUは、intel社製のみ)
推奨Core i7(intel製に限る)Core i7-6700以上Core i5 同等以上Core i7以上 第8世代以降(※CPUは、intel社製のみ)
グラフィックス必要OpenGL、DirectXをサポートしたグラフィックボードOpenGL Ver4.0以上対応及びDirectX9もしくはOpenGLに対応したビデオカード ビデオメモリ1GB以上
OpenGL3.3
推奨専用のグラフィックアクセラレータ(NVIDIA製GeForce GTX950以上)NVIDIA社製グラフィックチップ搭載カード推奨:OpenGL 4.4以上)
インテル:HDグラフィックス内蔵インテルR Core i7(第7世代以降)
メモリ必要64bit版OS:8.0GB以上
32bit版OS:推奨4.0GB
4.0GB以上4GB以上8GB以上
推奨64bit版OS:16.0GB以上
32bit版OS:推奨4.0GB
8.0GB以上8GB以上32GB以上
ハードディスク必要7.0GB以上【FAT32・NTFSファイルシステム】
※データの大きさや必要構成により異なります。
40GB 以上20GB以上の空き容量10GB以上の空き容量(システムのみ) ※データにより増加
推奨100GB 以上(SSD)
ディスプレイ
(モニター)
必要1280×1024以上SXGA(1280×1024 ピクセル)または
WXGA(1366×768 ピクセル)以上
1280×1080以上1920×1080(フルHD)
推奨1920×1080フルHD(1920×1080 ピクセル)1920×1080以上

必要動作環境を見ると、それほど高性能を要求されていませんが実際に使ってみて快適に仕事ができる『推奨環境』では、マウスコンピューターのDAIVシリーズのようなクリエーターPCが当てはまります。

グラフィックスに関して、以前は『OpenGL対応』が主に言われていましたが、最近の建築3DCADはOpenGLだけでなく、DirectXが動く事を要求されている製品や内蔵GPUが要求されたりと、必要動作環境レベルではそれほど高性能でなくとも動きますが、仕事となるとある程度サクサク動いてくれるパソコンでないと効率よく仕事ができません。

相性問題

以前、クリエイターPCと言うか3DCADを走らせるマシンは、Quadro搭載のイメージがありましたが、上記にありますように、建築3DCADの動作する条件としては内蔵GPUでも動きますし、QuadroよりGeForce GTXを推奨条件するメーカーがあります。

過去のレビューで何台かクリエイターPCをテストさせていただきましたが、快適に動作をしました。

建築3DCADを購入される時に検討されると思われるAMDプロセッサーとRadeon Graphicsですが、普通に動きます。

CADインストール時の動作環境確認の画面の時、適応しないCPUやGPUの時に『弊社サポートへご確認…』と黄色く塗られます。

DAIV 5D-R7 ALTA-SS

マウスコンピューターのDAIV 5D-R7はデスクトップ並みの高性能プロセッサーにより、建築3DCADの動作は快適で、建築3DCADではありませんが耐震シュミレーションソフトのwallstatの計算速度はとても早かったです。

IdeaPad S540(14,AMD)

AMDプロセッサー+Radeon グラフィックスのマシンも、インストール時に注意が出ますが、全く問題無く使えましたが、CADメーカーによっては、サポート対象外の場合もありますのでご注意ください。

何台もクリエイターPCを体験した感想

レビュー用にメーカー様よりクリエイターPCを何台かお借りしましたが、Intel製CPUは当然のことながら、AMD製CPUのRyzen搭載マシンでも快適に使えています。

最近は、多くのメーカーからクリエイター向けのパソコンが多く出てきていますので、購入時にも選択の幅が広がってきていると思います。

テストしたクリエイターPC

このサイトでテストしたクリエイターPCのレビュー記事です(随時更新)

まとめ(僕個人の感想です)

建築3DCADを使う為には『クリエイターPC』は適しています。

最近は、CPUやグラフィックスの選択肢も増え、お手頃な価格帯のクリエイターPCも増えてきて、個人設計事務所や中小零細工務店でも、普通のパソコンより少し高いくらいの価格で購入できるようになってきています。

同じくグラフィックスを搭載するゲーミングPCとどっちがいいの?という議論もあるかと思いますが、どちらでも快適に動きます。ただゲーミングノートPCのディスプレイは早い速度での表示ができるようにリフレッシュレートの高い物が使われていますが、ゲームをやられない方にでしたら差額分をメモリ増量などに充てた方が快適に作業ができると思います。

しかし、お仕事で建築3DCADを使いつつ、ゲームをやられる方ならゲーミングPCがおすすめです。

上にも記載しましたが、AMDプロセッサーとRadeonグラフィックス搭載機については、

  • インテルプロセッサー+GeForceなどのCADメーカー動作環境内のグラフィックス搭載マシンをメインで使ってサブ機として購入
  • パソコンに詳しいから大丈夫!

の方向けになると思いますが、実際に使えたので僕的にはアリです!(自己責任でお願いします)

ゲーミングPCのジャンルと比べると『クリエイターPC』はあまりメジャーではないのかもしれませんが、僕も今一番興味のあるジャンルです。

買い替え、買い増しには是非、『クリエイターPC』の検討もおすすめします!

nori

nori

日頃は住宅建築業界で働いている副業ブロガーです。

仕事で使う建築3DCADが動くパソコンをはじめ、作業環境など快適な環境になる情報を伝えて発信しています。

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