住宅建築業界にいる大工職の多くはブラックな仕事なんです

ライフスタイル
この記事は約7分で読めます。

こんにちは、NORI(@norino_mono)です。

6月から書き始めたブログですが、書く気力はありますが、人間的に底の浅い僕はネタが切れそうになってきてしまいました。

仕事の事を書くのは何だか切ないなと思っていましたが、自分に刺激を与える意味も込めて少し書いてみたいと思います。

僕の事

僕はプロフィールや過去の記事の中で住宅建築業界にいる事を書いたかもしれませんがもう少し詳しく書いてみます。

住宅建築業界といっても幅広く、僕は一般の方を相手に木造住宅の設計施工の仕事に30年近く携わっています。現在は社員大工のいる工務店の代表をしています。

オリンピックなどで好景気と言われている首都圏と比べて、景気の悪い地方なので建築の仕事も激減。

この先の事を考えないと、老後は生きていけません。

大工は憧れの職業!?

大工

昔は、子供が将来なりたい職業の上位にいました。

手に職を付けて、自分の力で稼ぐってかっこいい!って子供心にカッコいいと思いました。

でも、最近はだいぶ下の方になってしまった様です。

大工さんは大雑把にですが大きく分けて2種類

木造住宅業界にいる大工さんは、住宅会社や工務店に所属する社員として大工さん住宅会社や工務店から仕事を請け負うフリーランスの大工さんに大きく分けられます。

会社や工務店に所属する大工さんは、基本会社員で、一般の会社勤めの方と比べて少し待遇が悪いのかもしれませんが、社会保険や厚生年金、有給など福利厚生はしっかりしています。

反対に会社や工務店から仕事を請け負うフリーランスの大工さんは、この仕事をこの金額でこの期間内に終わらせる…という契約を元請(建築会社や工務店)とかわして仕事しています。

会社所属の大工さんはまだいいものの、フリーランスの大工さんの多くはブラックな仕事をしています。

フリーランスの大工さんでも、ガッチリ稼いでいる人がいるのも事実ですが、ほんの一握りだと思います。

休み

会社員なら、働き方改革で有給が5日付くようになりました。会社勤めの大工さんは、どんな形の有給になるのかわかりませんが、一応有給5日がつくようになりました。

フリーランスの大工さんは、基本個人事業者なので有給も労働基準法もありません。(僕は一応経営者なので、今年始めは数か月休み無しでしたが固定給なので、残業手当も休日出勤手当もありません)

社内大工さんなら、大工さんに休みを取ってもらいながら、 無理な工期を組まないものですが、会社から仕事を請け負う大工さんはガッチリと工期が組まれます。工期が短い方が、会社として利益が上がるからです。

住宅の建築現場は朝早くから、夜遅くまで、日曜祝日関係無しでトンカントンカン音がしています。それは、きっと建築会社さんから仕事を請け負ったフリーランスの大工さんだと思います。

子供さんがいて、参観会だよ!運動会だよ!って言ってもなかなか休めませんし、土日休みでお出掛けなんてとてもできない大工さんも多いと思います。

過酷な現場

建築現場

僕も普通の会社?にいた事があります。空調設備の効いた室内で、確保された作業エリア、恵まれた労働環境の中で仕事をしていました。重い物は機械で吊り下げたり、パソコンの前での作業なので危険もありませんでした。

建築現場は、夏は熱中症に気を付けながらだったり、冬寒い時の外仕事は体が硬くなってで効率が落ちたりしますが、工期の中で仕事を終わらせなければなりません。高所の足場の上だったり、丸ノコなどの電動工具を使ったりと、危険が伴ったりします。

年々、猛暑日も増えたりしています(涙)

それでも、お給料は変わんないですよね(笑)

金額面(フリーランスの場合)

大雑把な話ですが、仕事を請け負う金額は、坪あたり◎◎万円×坪数+諸経費(あったり、なかったり)と言う金額の場合があります。

その坪あたりの金額は、意外と不明瞭。昔なら大工職の中で、これくらいの仕事は坪◎◎円だねってあったのですが、今の金額の根拠はわかりません。

同じような家でも、内部の仕上材や作りが違えば金額が変わるのが当たり前だと僕は思うのですがそんなもん見ちゃくれません。

仮にですが、坪あたり◎◎円の現場を✖✖日でこなして、1日当たり18,000円になったとします。

諸経費が無かったりそれほどなかった場合、フリーランスの大工さんはその中から国民年金や国民健康保険を捻出したりします。場合によっては、ガソリン代だったり車の維持費だったり作業服だったり新しい道具の購入費だったりもその中から払ったりしています。そうすると1日当たりの日当は微々たるものです。

1日当たりの金額を増やす為には、✖✖日かかる日程を短くって考えたりします。

これが、以前よく言われた欠陥住宅やら手抜き工事につながります。でも、最近は色々と検査が増えたりして、そんな事も出来なくなりましたが、その反面大工さんの日当は下がる計算になります(汗)

聞いた話ですと、日当換算すると仕事ができるようになった大工さんとコンビニエンスストアのアルバイトのお給料と同じくらいになるらしいです。そうなると辛い思いをしてまで、大工になろうって思う人が少なくなってくるものわかる気がします。

僕の会社では設計事務所さんの仕事を請け負ったりしますが、◎◎万円で仕事を請け負って進めていくと、ほぼ100%の確率で途中で設計変更が起こります。僕たちが間違えたわけじゃなくて、その設計事務所の判断です。その時のやり直し費用や使えなくなった材料代は追加が出なかったりします(汗)そんな業界です。

反面、大工さんが減っているので単価を上げて大工さんの募集をしている工務店や住宅会社もチラチラでてきたそうです。しかし、その他の環境は、まったく変わりません(汗)

過当競争

ここ10年近くの間に新築住宅の着工戸数は大きく減りました。反面、大工職が在籍しない建築会社、工務店の数が増えた気がします。

着工戸数が減って、仕事を請け負う工務店、建築会社の数が増えると営業上、バッティングも増えてきます。

社員がいる大工工務店などでは、仕事の内容(程度)を下げないように考え、大工さんにも給料を払えるように考えながら見積をして金額を出します。地元の建築会社や工務店は地域の評判が大事ですので、手抜きや荒い仕事をする事をしたくありませんので、どうしてもそこそこの金額になってしまいます。

仕事を請け負う大工さんを始め協力業者さんを考えて見積をしてくれる会社ならいいのですが、仕事が欲しいので見積金額を安くします。そのしわ寄せが大工さんを初め、各協力業者さんとの請負の金額に響いてきます。

設計事務所さんも、その金額を聞いてとても工事の難しい家をとてもできないくらいの安い金額で工事をしてほしいって言って来ます。なので、僕は価格交渉して無理な金額はお断りするしかありません。契約すれば、他の大工さんたちにもその無理な金額が浸透していくと、大工さんは確実に食べられなくなってしまいます。

僕の廻りでは、腕の良い大工さん達が、転職や廃業しています。

老後の2000万円

老後の2000万円ってテレビや新聞で取り上げられてました。

会社勤めで厚生年金、退職金ありなら、なんとかなるのかもしれませんが、フリーランスで働いている大工さんは月給の中で貯金しておく余裕は無いし、退職金も無いので、ちょっと無理!って言うか絶対に無理!

良く「手に職があるから定年関係なく働けるでしょ?」って言われますが、仮に工務店や建築会社を定年退職してフリーランスの大工さんになったとします。

上に書いた坪当たり◎◎坪を✖✖日でこなすのが、歳を取ると体力的にも衰えてくると◎◎/✖✖の分母が大きくなると、1日の日当が下がる計算になります。

フリーランスで退職金ゼロ、国民年金っていうとちょっと厳しいかもしれないって思っちゃいます(涙)

住宅建築業界にいる多くの大工職はブラックです。

このような感じで、住宅建築業界にいるフリーランスの大工さんの多くはブラックな中で働いています。

この業界に先が見えるか?って聞かれることがありますが、真っ暗です。

景気の悪い中、住宅も価格競争になってしまいました。

親戚の子や友達の子供で、大工さんになりたい!建築士になりたい!っていう話を聞きますが、親戚の子は他の仕事に就くように強く勧めました!

いざ、災害など来れば必要な仕事なのかもしれませんが、このままでは絶滅する職業だと思っています。

いつ来るか分かりませんが、災害の為に備えて大工さんが減らないような世の中になったらいいなって思ってます。

Follow me!

コメント

タイトルとURLをコピーしました